遠隔医療


電子機器を使用して離れたところにいる医師の診察を受けることが出来る仕組のことを遠隔医療といいます。


もともとは、山奥や離島などで近隣に医療施設がなく、簡単に医師の診察を受けることが出来ない僻地でも、テレビ電話などの電子機器を利用して医師の診察を可能にするシステムが考案されて、オンライン診療と呼ばれていました。


しかし、以前は、ほんの一部の離島などでの利用以外には、なかなかこのオンラインシステムは普及しませんでした。このシステムを充実させるためには、離島や山村だけではなく、たくさんの地域での利用と、さらに、より高度な医療機器の開発を促進するためにも、多くのオンライン診療利用施設の普及が必要になります。そこで、厚生労働省は都市部での利用を想定して名称も遠隔医療と変更して、高血圧、脂質異常など比較的安定した慢性疾患患者さんへの適応を決めました。また、診察をしないで遠隔医療だけではだめだとして、遠隔医療で診察が可能な患者数を総受診者数の1割以内としました。こうして、遠隔医療は都市部でも山村でも、どこの地域でも普及可能な新しい医療の仕組みとなってきました

 


令和2年に突然、中国武漢から始まった新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延しました。わが国でも外出自粛が決められ、日常生活が著しく制限されています。ただ、幸いに、日本では罹病者数も少なくいわゆるパンデミックにはなっていないと思われます。この状況下で、医療機関を受診される方はいろいろな不安を抱えているでしょう。医療機関への受診方法も従来の医療機関を直接受診して、診察をする仕組み以外に、自宅にいながら、医療機関へ電話やテレビ電話などで病状を伝えて診察をしてもらい、お薬を受け取ることが可能になりました。

 


春日医院では遠隔医療システムのCURONを使ったテレビ電話システムで遠隔医療を行いたいと思っています。詳細は今後、検討して決めてゆくつもりです。ただし、直接に診察をするわけではないので、遠隔医療で投薬可能な疾患は限られてくると思います。比較的全身状態の良い「風邪症候群」、頭痛、胃腸炎、腰痛や痛風発作、さらには蕁麻疹や帯状疱疹などの一部の皮膚疾患などが対象になると思われます。そして、テレビ電話で診察が終われば、あとは、お薬は最寄りの調剤薬局で受け取ることが可能です。ご自宅から、直接、薬局に行けばお薬が出ます。処方箋は医療機関から直接、薬局に送っておきます.                                                                                                    


この6月から、LINEを導入しました。LINEのチャット(トーク)を利用して患者さんとのコミュニケーションが可能です また、電子マネーPayPay-ペイペイで医療費の支払いが可能になりました。
今後は、午後の2時から4時までは curon
による診察と在宅医療の時間に充てる予定です。            
                                                                        


9月になり県内の様子は南信では感染者がほとんど出ていないのですが、長野市や上田市では感染者の報告が出ているようです。日本全体では都市部に感染者が多くて、なかなか終息の気配はないようです。また、秋の彼岸の連休では(シルバーウイーク)行楽地は訪れる方が多くいたようです。今後の感染者数の経緯が気になります。ところで、安倍首相が退陣して菅政権が発足しました。新政権ではやはり、IT化戦略の遠隔医療を推進すると明言しています。当院でもクロンcuronを使用して遠隔医療に参入したいと思います。


10月になり月末からインフルエンザの予防接種が始まります。この冬はインフルエンザと新型コロナウイルス感染症の二重の防衛が必要になります。医療関連では、マスク着用して、手洗いとうがい、そして、3密の回避でクラスター化を乗り切っているようです。これからも、with コロナ下でも気を付けて生活をしていれば心配なさそうですね。


2021年になりました。久しぶりの書き込みです。この間、新型コロナウイルス感染症に関して3密を避ける、マスクを着用して適切な距離で少人数で行動するなどのルールを守ってゆけば感染の機会は少なく、安心できそうです。2月になりましたが、今年は風邪やインフルエンザがちっとも流行しなくって、高齢者の方もお元気で良かったです。遠隔医療も今のところ、再診の患者さんばかりで電話やLINEの連絡で処方をしています。


3月になり、国会では4月12日から新型コロナウイルスの予防接種を開始するとアナウンスがありました。市役所や医師会からはまだ何も連絡はありませんが、当院ではかかりつけの方にはコロナの予防接種を行う予定です。詳細が決定すれば、ご案内いたします。

4月に医療関係者から始まり、6月には高齢者の方々、その後、成人の方の予約が始まり、当初の予定された方の接種は「ほぼ終了しました。(10月4日現在)伊那市では、これからは12才以上の学生の予約が始まっています。9月下旬から10月は首都圏でもコロナ患者数は激減して、外出制限(緊急事態宣言)は解除されました。医療関係者は第6波を心配していますが、経済の停滞も懸念されています。いずれにせよ、個人的にはしっかり予防対策をとって生活するしか選択肢はないようです。今後も、皆様方のご協力をお願いいたします。





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